最近のGPのトレード事情について思うところが色々とあるので
あくまで個人の経験に基づいた意見であり、偏見も多分に含まれるのでそこはご了承を


1. はじめに
GPの会場には必ずトレーダーとバイヤーがいます。
サイドイベント卓のあたりでファイルを並べ、値段についてあーだこーだ言ってる連中がそうです。
外国人が多く、またP9のような札束が飛び交うことも茶飯事なため、敷居が高いように思うかもしれませんが、トレード自体は至って簡単です。

・ファイル(ない、もしくは量が多いならストレージでもOK)にカードを並べる
・ファイルを持った人に声をかける


これだけです。
少しでも需要があるカードはレート調整にも有用なので、100円以上のカードは入れておいて損はありません。
スタンのカードだから、状態が悪いから、といって気にする必要もありません。

ただし、提供したくないカードはファイルに入れない、あるいは逆さにするなどしてキープであることを見せた方が良いです。
時間の無駄であることと、時折ですが不快そうにするバイヤーもいます。


特定のカードを探しているなら、「~ありませんか?」と聞いて回ると無駄な時間を省けます。
自分から声をかけるのが恥ずかしいなら、椅子に座ってファイルを目の前に置いておけば誰かしら声をかけてきます。
相手が正面に座ればいよいよトレーディングカードゲームの始まりです。

また、このとき他の荷物は必ず足に挟むなど注意を払いましょう。
対戦スペースよりも人の往来が多く、注意も散漫になりがちです。


2. トレードの進め方
・欲しいカードがあれば値段を聞く。OKならファイルの外に出して良いか聞き、傍に置く。
・相手にカードの値段を聞かれたら答える。
・出したカードの合計の値段を調整し、交換する。

特に目新しいことはありません。
相手のファイル、カードを触るときは丁寧に扱いましょう。
状態を確認したいときは相手に必ず確認します。

傷があったり、希望額より高い値段を提示された場合は、「もう少し安くならない?」等交渉するのは失礼ではありません。勿論15000円のカードを10000円にしろなど、非常識な発言はアウトです。また既に他のカードで譲歩して貰っているにも関わらず値引きばかりを要求するのも当然アウトです。
相手が譲歩してくれたなら、自分も多少の妥協を見せると話が円滑に進みます。

トレードは基本的には相手に損をさせて小銭を拾うものではありません。
若干安くカードを手に入れてアド!などと騒いでいるのははっきり言って滑稽です。
トレードは自分の欲しいカードを余剰カードで手に入れられる機会であり、それは相手にとっても同様です。
Win-Winの関係になれそうにない人、高圧的な人が相手なら、さっさとファイルを返して立ち去るのが賢明です。


3. 相場について
これは人それぞれです。
不安であれば、相場はどれで考えているかを事前に確認するのが吉です。
Wisdom Guild、ヤフオク、GPブース、晴れる屋。外国人が相手ならebayやTCGPlayer、Star City Gamesなども候補に挙がるかもしれません。
相場がどれくらいか忘れてしまったときは躊躇せずスマホで確認しましょう。

あくまでこれらは参考であって、特に欲しいカードがある場合や捌きたいカードがあったり、カードに傷があるときは絶対ではありません。
相場以下であっても、自分が納得するのであればそれは全く問題ありません。
P9やデュアルランドが欲しい場合など、高額対低額のトレードでは相場以下に見られる場合が多いです。

また時々ですが、相手にはヤフオク以下の相場を要求しながら、自分は店と変わらない値段を提示する輩がいます。
この場合は素直にその旨を伝えてレートを揃えるか、それでも変わらないならさっさと席を立ちましょう。
わざわざ相手をしなくとも、会場にトレーダーはいくらでもいます。

最後に、事前に値段をスリーブ等に書いている方がおりますが、基本的にはお勧めしません。相手の相場があまりに高かった場合に修正が出来ず、一方的に損をする可能性があります。面倒でないなら会場で臨機応変にするか、あるいは若干高めにつけておいて下に合わせる方が心情的に楽かと思います。


4. 外国人について
今回筆をとった一番の理由です。
最近のGPでは、毎回同じバイヤーが来日してトレードをしています。
彼らは大半が海外のショップのオーナーです。
ぶっちゃけ人種で括ってますが大概は特定の集団なのでご注意を。
日本語が通じる人も若干はいますが、基本的に英語でのトレードになります。
はっきりとした意志を伝えづらい上での注意点を挙げておきます。


・「NoならNoと言う」
外国人とのトレードにおいて最も重要なのがこれです。

彼らは言うまでもなく、来日の経費以上をトレードで稼ぐ必要があるため、少しでも興味があるカードがあればガンガン来ます。ガンガン値段を聞いてきます。特に中国人。
若干の相場の違いもありますが、安い値段を提示したり、高くカードを押し付けようとされるケースも多く、あっさりトレードが進むことの方が稀と言っても過言ではありません。

悩む、言葉に詰まっている内にカードをファイル外に進めて話を進めようとする人もいますので、嫌なら嫌、安いなら安いとはっきり言いましょう。


・「状態は確認する」
彼らは此方のカード、特にfoilや高額なカードはスリーブから外してきっちり見てきますが、自身のカードに関してはザルなことが多いです。
二重スリーブの上からでは気づかなかった折れを自宅で見つけたこともあります。
外国人に限った話ではありませんが、状態の基準が日本と海外では大きく異なるので要注意です。


・「偽者について」
数年前に話題になりましたが、ここ2年のGPでは少なくとも私が見る限りではバイヤーよのトレードでデュアルランド、P9共に偽者には出会っていません。
あまりに有名になったことに加え、毎回のGPで顔を合わせる機会が増えたこと、SNSの発達からバイヤーが偽者を扱うにはあまりにリスキーになったという背景があるのかと思います。
個人的にはトレード慣れしていなそうな、相場に明るくない日本人の方が100倍危ないです。

ただし、最近の偽者が精巧になっていることは確かで、低額カードに気を配らず引いたら偽者だったということはあります。少しでも違和感を感じたなら手を出さないでおくか、相手に確認するなどしましょう。


・「相場について」
中国人、ヨーロッパ人のデュアルランドは基本的に只管高いです。
状態HPDのアンシー、私であれば24000円程度で提供するようなものでも平気で32000円といった具合でショップ以上の値段を提示してきます。
一方でアメリカ人は良心的な場合が多いです。外見だけで判別するのは不可能なので、まずは1枚適当に値段を聞きましょう。
あまりに高いなら他のカードを聞いても無駄です。デュアルランドをはじめLED、Willといった高額どころは全滅と考えて大丈夫です。

特にイタリア人は値切る、彼らの相場でカードを押し付けて来る、高圧的と3拍子揃っているので要注意です。
逆にシンガポール人は非常にフレンドリーで、此方が値引きすれば「Friend Price!」と喜んで値引きに応じてくれます。私はここ3回のGPで5人の友人が出来、内3人とはFBで連絡を取るようになりました笑
EDHが盛んで日本語カードも人気らしいので年末のGPは是非とのこと(ダイマ

中国人は以前は値引き交渉が苛烈でしたが、最近丸くなった印象です。
アメリカ人、イギリス人、ドイツ人あたりは数は少ないですが、珍しいカードや黒枠デュアルランド、P9を持っていることが多く、中国人より良心的な相場でトレードできるのでお勧めです。


また、くーやんさんの記事は日本でのトレードにおいてはさほど有効ではありません。
彼の書く金額は海外最安でなく晴れる屋程度の相場であることに加え、わざわざ海外相場で引かなくとも、日本の相場で買える店は周りにいくらでもあります。
加えて、日本語、日本語foilの神話はとっくに崩壊しているのであまり高見しないように注意です(神河など古いカード、フェッチ等は除く)。

5. 単語集
ちょっとだけ役に立つ、私がよく使う文章を簡潔に。
トレードだけなら片言で大丈夫なので、無理に英語を喋る必要はありませんのでご安心を。

「Here you go.]
ファイルを渡すときに。

「Let me see. / Can I see?」
カードの状態を、あるいはスマホで相場を確認したいときに。

「How much?」
値段を聞きたいときに。

「Wanna to take. / I want」
カードが欲しい場合に。

「Thinking.」
悩ましい場合、高くていらない場合に。後者はSorryと蹴っても良いが、ちょっと考えるフリをすると若干値引いてくれる場合が多い。

「Maybe.」
同上。

「Let me summarize. / Let’s calculate.」
トレードをまとめにかかりたい場合に。ある程度で纏めないとファイルをすっからかんにされますw

「Sorry, I’m a player today so have to go. / Sorry. my friend is waiting.」
トレードを断りたいときに。理由付けは色々ありますが、この2種だと絶対に反論されません。相手を強く拒絶したい場合に。

「Sorry, later please.」
後で改めてトレードをしたい場合に。

「Thanks!」
トレード成立後に。しっかり挨拶をしておくと次のGP等で合った時にプラスに働きます。


値段については15(fifteen)などと言うと大概は1500円を意味します。
今は1ドルが110円程度ですが、15ドルで1650円とはならないので注意。



以上、簡潔にトレードについて纏めました。
他に聞きたいことや疑問点等があれば適宜どうぞー。

コメント

えーけー
2017年6月3日0:52

英語弱者なんですけど、caicurateってどういう意味ですか><
教えてください><

べーす
2017年6月3日0:56

文脈から察せない君が弱いのは英語じゃなくて母国語の日本語だよ
自惚れんといてくれる?

fu-yo-yu
2017年6月3日1:02

通りすがりなのですが、いつかトレードしたいな、と思っていたので勝手にリンクさせていただきました。有用な記事、ありがとうございます。

ぶしつけな質問で申し訳ないのですが、一回のトレードで動くお金はどのくらいが目安なのでしょうか?あんまり少額のトレードでは、バイヤーさんに迷惑ですかね?ていう意味での質問です。

おうゆう
2017年6月3日1:23

普段トレードをしたことがないこともあって、記事めちゃくちゃ面白かったです!

>逆さにするなどしてキープ
知らなかったです。ほかにもトレーダーたちの暗黙の了解はありますか?

アテリエル
2017年6月3日8:52

他言語のカードの持ち込みが多いバイヤー・トレーダーの国籍ってありますか?

†ピクサス†
2017年6月3日13:48

次回GPでトレードしてみようと思っていたので凄く勉強になりました!

ヤ ナ ギ
2017年6月3日14:00

トレード終わった後にスマホで写真撮ってる人が居るけどあれってどういう意味があるの?

nophoto
m9
2017年6月3日15:27

英語弱者なんですけど、caricurateってどういう意味ですか><
教えてください><

nophoto
ななし
2017年6月3日15:35

しらね。
カリキュレートの誤字でしょ。

nophoto
^q^
2017年6月3日23:19

自分への評価も察せていない君こそ自惚れんといてくれる?

べーす
2017年6月3日23:44

>fu-yo-yuさん
特に気にする必要はないです。
散々カードを出して最終的に1枚だけのトレードということも多々ありますw

>おうゆうさん
他にパッと浮かぶのは特にないですねー。
キープしておきたいカードは逆さにするか、ファイルの後ろに固めておいてこれ以降はキープって伝えることが多いです。

>アテニキ
スペイン人はほぼ間違いなくスペイン語を持っていますw
中国語、ドイツ語等々は本当に人それぞれですねー。

>ピクサスさん
恐縮です!機会があれば是非に!(^o^)/

>ヤナギさん
何と何をトレードしたかを記録するためですね。
店の在庫を持ってきている場合に必要なのと、あとはいくらでトレードしたかを思い出しやすくする目的もあります。

fu-yo-yu
2017年6月4日0:17

お返事ありがとうございます!

うーん、次GPではチャレンジしてみるか・・・。

nophoto
Junki
2017年6月5日8:06

GP神戸の時に青巨人MSP出して思考囲いFOILとか貰ったものです。
トレードはじめた最初の時にお会いできて助かりました。
またGP会場でお会いしましたら宜しくお願いします。
(あの後カードファイルを買いましたw)

べーす
2017年6月6日22:13

>fu-yo-yuさん
是非に!
不安なら一度トレードの光景を覗いてみるといいと思います~

>Junkiさん
先日はありがとうございました。
此方こそまた機会がありましたら宜しくお願い致します!

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